11月16日(月)
名古屋駅までブロンプトンで行き、終電の新幹線に乗って東京FMのスタジオに向かう。東京駅から半蔵門への皇居半周分の道のりは、どちらを選んでもなだらかに続く上り坂なわけで、ぼくは自転車NAVITIMEが示した通りの桜田門経由での南側のルートを選んだ。この時間の日比谷や皇居周辺はほとんど誰もいなくって、世界が終わってしまったあとの皇居という感じがして楽しい。ごくまれにすれ違うのは、生活時間のせいだろうかこの時間に走っているランナーか、詰め所で立っている警察官だ。
新幹線で東京駅ついて、そこからブロンプトンで東京FMスタジオを目指すと、桜田門越えたあたりでこんな風景の中を走ることができる。誰もいない都会、光、水。 pic.twitter.com/BNgQ0iUJRg
— 武田 俊 |TAKEDA Shun (@stakeda) November 16, 2020
人気の全然ない詰め所に二人のぼくより若そうな警官が小声でおしゃべりしていて、すれ違いざまに「ほら、ぼくらの世代だとあれ流行ってたじゃん?」って聞こえて、そのあとがめちゃくちゃ気になった。
オンプラのゲストはGOMESSくん。スタジオからやってきたそう。狩野英孝のゲーム実況がめちゃくちゃおもしろいとのこと。GOMESSくんのお気に入りは『デッドバイデイライト』。
11月17日(火)
連日のチャリ移動のブーストが切れたのか、体力はあっても精神的なエネルギーが枯渇してなんにもしなかった日。
11月18日(水)
RAILSIDEで作業。「TAMABI NEWS」の羽根子さんがカバーの号を読む。多摩美からの芥川賞、初だったんだと知る。夜、じゅんこと気になっていたけどずっと行っていなかった兎屋に行ってみる。笹塚ビールというの飲む。鳥飼を置いていたので趣味あう〜と思っていたら、鮮魚のい扱いもすばらしく、メニューもどれも一工夫あるものばかりでふたりで「これは推せるね……」と言い合った。すき焼きコロッケというのがあって、甘辛く味付けした牛肉がぎっしりはいっているコロッケを割ると卵の黄身が流れだして、「揚げ時間!」と思った。
11月19日(木)
noteの一連の騒動によって日記を書いてアップする習慣が抜け落ちてしまって、怒りがまた満ちてくる。それで何か思うことがあったらしい。今読むと少し論旨が乱暴。
ぼくが自身がバズ領域のWEB編集者界隈と距離を取ってきた理由が、今回のcakesホームレス記事に詰まっている気がした。これちょっと書いてみよう。簡単に言えば、書くことの暴力性、その無自覚さに纏わる問題だと思う。
— 武田 俊 |TAKEDA Shun (@stakeda) November 19, 2020
11月20日(金)
朝、BONUS TRACKの定例に向かうとキッチンエリアに大量のきのこが届いていた。ダメ元でホクトさんのお問い合わせから連絡したら稟議なしで送れる最大量のきのこをが届き、これを秋市のふるまいとして1000杯のきのこ汁になる。きのこがどんどん原木から増えていくところが、頭の中で何度も再生された。
柳美里の『JR上野駅公園口』が全米図書賞を受賞。深刻なうつ状態の時にSSRIと抗うつ剤、眠剤を飲みながらiPhoneで書いたという。どんなときにでも書ける、あるいは鬱の時こそ書けるというのは坂口さんが言っていたことだが、そうなのかもしれない。操縦のしかたなのか。とりあえず読みたい。
この日からアサクリやりはじめた模様。ここから怒涛のヴァイキングブームはじまる。logiのトラックボールMX ERGO2台目を購入。RAILSIDEと自宅での作業環境を統一させていくことにする。
夜、サクで買ったブリをお刺身に。残りはピチッとシートで脱水したのち、漬けへ。よい丸魚がない時でも、サクの運用で十分に楽しい。
11月21日(土)
昼、BONUS TRACKの秋市にじゅんこと。出遅れてしまったせいで「会えたら会おうね」と言っていた種さんとすれ違いになってしまうか──と思っていたら、ギリギリのところで出会えた。奥さまとお子さんとははじめまして。姪っ子と同じアオちゃんという女の子は、腕がちぎりパンのさかりでそれをつまませてもらいながら、SCCのことや野球ウェアのことについておしゃべり。
ふるまいきのこ汁は、発酵デパートメントさんが気合を入れてくれたそうで、ふるまいのレベルを越えた複雑な旨味が重なっていて、この手のふるまいのものはなんだか持て余してしまいがちなのに、するっと食べてしまう。そうしていると自転車に乗った山崎くんがやってきて、今日はSCCの最近練習や試合で会えていないみんなと偶然のようにして出会う日だなと思ってうれしくなる。仲間にあって話すということが自分にとってかなり重要なことなんだって、気づかされる。
午後RAILSIDEでじゅんこと模様替え。ばっちりな感じになる。事務所のために新しくかったHHKBをあけてよしと思うも、なんということか間違えてJISのものを選んでいた……。かなしい。返品作業苦手だから、だめだろうなと思う。
11月22日(日)
ppvを録画していたRIZIN25を見る。萩原京平の目のかがやきに魅力をすごく感じる。この目は誰に似ているんだろうと思ったら、堀口恭司のそれのような気がした。タイトルマッチ、斎藤さんが勝ってくれてぼくはうれしい。これで構図が変わったり、未来くんのパフォーマンスも変化すると格闘技界全体がよい方向に進むような気がする。
夜、熟成させていたブリのサクの残りを細切れにして、いろんな味のポキのようなものをつくる。オリーブオイルと熟成塩とレモン、ごま油と甘口醤油なども用意したけど、結局コチュジャンが優勝。コチュジャンベースのたれと海産物との組み合わせ、色々研究したい。