5月13日(月)
朝 パルテノ、プロテイン(塩キャラメル)
昼 たらの西京漬、ごはん、とんじる、うめきゅうり
夜 鳥キャベツ鍋、うめきゅうり
2時半にイオが起きて、これは久々のことでじくじくと削られる。朝天気も悪くうつ気味。日中はアイドリングでこなし、夕方やっと調子が出てくるので家事。夜、たかくらとクリエイティブMTG。互助的なやりとり。今後のぼくの創作について、メディアアカウントごとの使い分けについて相談。「たけだ、これいつものになってるぞ。風呂敷広げるのは得意だからいろいろしたくて、とじかたわかんなくなってる(笑)」といわれ、一緒に整理してもらう。終わったあとにじゅんちゃんにも同じことを相談すると、ほぼ同じ回答。たかくらとじゅんちゃんはいつも同じよう。
5月14日(火)
昨晩に母から、ふたりとも疲れ切っていないか心配です。3日間時間があるからサポートにゆくよ、とのLINEが届き、全然そんなことないよーと返信するも今朝、何もできないほど体が動かない。GARMINのウォッチを見ると、この3週間くらい、平均睡眠が1日4時間ほどで、ロングスリーパーの自分としてはかなり厳しい状態で、それに気づかなかった。母はなぜか気づいていた。
下痢でお尻がかぶれたイオのおむつを交換しようとすると、痛みが強いのかいつもとは違う大きな声で泣き叫び、なんとかしてあげたいのに体が硬直して、呆然とよそを眺め続けてしまい、これはだめだと救援要請をする。自分たち、というか、自分で子どものことに対応しきていないことに、じわじわ絶望感に包まれる。保育園になんとか預け、放心状態で午前を過ごすと、午後に母が来てくれることに。ちょうどそのころ電話が鳴って、あまりにかぶれと泣きがひどいので迎えにきてほしいとのこと。イオをひろった足で駅まで母を迎えにゆくと、なぜか気持ちがすぐに楽になってくる。
そのあとクリニック。かぶれがひどいのでお尻ふきは使わず、ぬるま湯かお水で流して、コットンで拭いてあげるとよいとのこと。まっしろの軟膏ももらう。患部全体をコーティングするようにぬってあげる。イオの感覚や感情に完全に自分が同期されているので、痛いしつらい。なのに代わってあげることはできなくて、ただ幻肢痛のように痛みだけがあって、それによって自分の精神が摩耗し、お世話すらできなくなっていく。というのは、いい加減なんとかしないと元も子もない。シンクロ率を下げるか、共感の感度を下げないといけない。
5月15日(水)
朝 全粒粉のバゲット、りんごパン
昼 リンガーハットのピリ辛ちゃんぽん持ち帰り
夜 ちゃんちゃん焼き、キムチ、豆腐
夜じゅんちゃん、朝母にイオのお世話をしてもらうことで、久々に6時間まとまって眠った。東銀座に向かうために、銀座から歩く。都営浅草線とは縁がなく、上京してからの20年のあいだでたぶん2回くらいしか乗ったことがない。Googleマップで「都営浅草線」と検索すると、押上から西馬込まで、東京を右利きのひとが袈裟切りをした跡のように、北東から南西を斜めにつらぬく直線的な流れがあらわれた。城西・城南の民に縁がないわけである。
ダブ丸さん、ネオさんとごはん。待ち合わせは11時半。お昼休みのかぶりを避けるためだと思っていたが、道中すでに開店待ちの列がずらりと並んでいるお店をいくつも見かけた。おいしい個人店がたくさんあるのは、都市の恵み。歩きながらノーファインダーで何枚か撮る。
ダブ丸さんがムショ飯食べよう、という。ビジュアルがムショ飯って感じのもののようで、どきどきしながら向かうと普通にきれいな香港料理屋さんだった。ムショ飯の正体はチャーシュー丼のようなもので、やや赤く着色された厚切りのチャーシューと温泉卵のようなのだけがごはんに乗っていて、たまごとごはんが白、チャーシューが赤で、それしか色彩がない。それがムショ飯の理由のようで、映え要素を廃することでむしろ映えてしまうごはんだった。結局ダブ丸さんだけがムショ飯で、ぼくとネオさんは盛大に盛り上がりながら、牛肉の乗った炒め麺のようなのにする。おまけのような点心がちゃんとしていて、すこし皮の澄んだような水餃子がおいしい。坂口さんのを道草さんがマンガにした『生きのびるための事務』をいただく。
マガハでそのあと打ち合わせ。机の上に、ミニにしては大きくまんまるで宝石のようなトマトが並んでいて、よかったらどうぞといわれる。ほおばると水分が張り詰めているのがわかり、歯を立てて噛みしめると、トマトらしからぬ甘みが広がる。特に皮目の部分が果物のようにあまくて、「おいしー!」と叫ぶようにいってしまう。熊本のとくべつなものらしく「塩トマトっていうらしいんです」という声でいろいろ思い出し、そのつくり方についてなぜか解説をはじめた。
その足で大学で授業。インタビューを相互にしあうワークは、毎年レクチャーしたいことが増えていってそのせいで時間が読めない。へとへとで終えて、夜、曙橋で堀さんと飲む。住宅街にある居酒屋。かんぱち刺身、馬刺し、店名のついた名物っぽい餃子。しゃべりたかったことを、ひとつずつチェックボックスにチェックをしていくようにして、たっぷり話す。
5月17日(金)
観覧に当選したというわたるに誘ってもらって、新木場まで格闘代理戦争を見にゆく。駅から遠い元倉庫みたいなスタジオで、収録は18~22時。金曜の夜に東京を横断して満員の電車で帰ることを想像したら恐ろしくなったので、車で向かう。はじめての場所に来るまで行くのはおもしろいこと。特に都内の東側は、首都高のレベルでも知らない地形だったりする。
木場で降りたらもう海と倉庫かなと思ったら、想像以上に町で、でもすこし進むと一気に空間が広くなって、のっぺりとしてきたから、その辺りから埋め立て地なのだろうと思う。事前に調べてきた夢の島公園の駐車場にとめる。ここは24時間800円という破格で、広くて、けれど広いということはそれだけ歩かなければならないということで、けれど車によって運動量が落ちているわけだから、歩ける、と思うことにした。Googleマップのレビューを見ていたら、都内に車で観光にくるときは、ここに駐めると書いているひとがいた。