武田俊

2018.7.4

空中日記 #004|恵比寿のUSA

7月3日(火)晴れ

ひさびさにあるプロジェクトチームの全体会議に出たら、人数が20人ほどになっていて、話には聞いていたけど驚いた。あの3階にこんなに人があふれることになるなんて。この日から第2期がスタートしており、そのタイミングで会議に出かけたことに、何かから符牒を感じておもしろく思う。

午後、RAILSIDEに戻り、小田さんたかくらと打ち合わせ。そのあと空中にさらに戻り、届いた原稿をバサバサとさばいていく。原稿を読み、アカを入れる作業とインタビュー当日に人に話を聞くのが編集者らしい編集の仕事のなかではもっともおもしろい。ずいぶんと編集者らしい編集の仕事は減らしたが、やっぱりそれでもおもしろい。逆に、自分で原稿や構成をすることは、もうおもしろいと思えなくなっていた。でもきっとすぐにいつかおもしろいと思うのだろう。そうやって行きつ戻りつしながら、螺旋を描いて成長したりしなかったりするものだ。そう思って玄米を食べた。今日は自分でつくった昆布の佃煮を入れた。花椒をほんの少しだけ、入れた。花椒を入れればたいていのものは、奥深く清涼感を与えてくれるのだ。成功した。うれしかった。

ギリギリの時間まで作業して、夜ミッキー。ヌケメのカラオケはやはりすばらしい。卓越した技術と、カラオケという行為に対する彼の内省がちょっと異様なクオリティと雰囲気をつくってしまっている。徳永英明、USA、ラスティネイル。ぼくは北酒場、何も言えなくて、夏。冬の歌と夏の歌で食べ合わせのようになった。色んな事件が起こったけど、なんとか朝を迎えれてよかった。すべて無限ウーロンハイのなせる技か。